道に詳しくないエリアでもタクシー運転手はできる?
タクシー運転手の業務につくには、自動車そのものが好き、ドライブが好きばかりでは不十分といえます。
人間を乗車させて営業するには、普通自動車免許ではない種類の免許を確保することが最低限必要です。
ほかにも、客をセーフティーにして可能な限り要領よく目的地に運ぶための道の事情が分かっている必要もあります。
よく知らないと感じる人は運転手として進めて行けるだろうかと不安を持つ方もいるでしょう。
カーナビの有効活用及び利用上の留意点
客の目的は、通勤、あるいは通院のため、または出張先の移動など、多種多様です。
客は現地のことを余り知らないこともあるかもしれませんので、運転手は、担当ゾーン内の地理に詳しくなることが必要です。
商業施設、あるいはホテルなどは把握していて当たり前ですし、主だった交差点や通り名、医療施設なども知り尽くしておくことが大切となります。
そうは言ってもたまに、知らない場所や名前に必然的に遭遇するものと言えます。
ひとつの例として、客から往々にして言われるのが、ビルの中にテナントという形ではいり込んでいる店の名前のみを挙げるものなどがあります。
店名を知っていれば良いですが、ビル名はもとより住所も分からない場合、 昔ならタクシー無線を活用して配車センターに連絡して、店名を言い渡してチェックしてもらうというテクニックが普通でした。
今なおこうした方法は利用されますが、カーナビゲーションの設置、またはスマートフォンを活用して、熟知していない目的地を簡単に調べられるようになってきています。
カーナビがある場合どの様な行先でもスムーズに到達することができます。
マップ上で場所を決めたり所在地を入力することで、知らない所でもカーナビの示された通りに到着することができるのがカーナビのアドバンテージです。
改めて道を覚えることなく運転手としての最低限度の業務はできてしまうことから、カーナビはドライバーにとって強力なサポートツールだといえます。
しかし、カーナビに対して頼り切ってしまうのは支障があるかもしれません。
カーナビを活用することそのものはマイナスではありませんが、一切合切カーナビ頼りになると、覚える努力をしなくなってしまうためです。
そうなってしまうと、専門家の運転手としての技能アップができなくなるかもしれません。
本部サイドからの無線誘導の利用
はじめての目的地へとためらわず到着するためにはまず第一にカーナビの有効活用が想定されますが、専門家の運転手は本部サイドからの無線誘導についても合わせて利用しています。
基本としてカーナビの指示がある場合目的地には到達することができるとは言え、指示は全容を描きません。
分岐するごと、指示の音が流れることが起きます。
その結果、運転手は目的地までのコースを頭でイメージしつつ走行することが困難です。
そのウィークポイントをフォローしてくれるのが会社の本部サイドからの無線による指示になります。
本部に対して無線を利用することによって最終地点を告げることを通じて、全体像を指示します。
運転手に分かりやすい目印となる建物などを使って指示されることからルートを認識しやすいというアドバンテージもあります。
配慮しなければいけないポイント
配慮しなければいけないなのは、客の指示する最終地点の地理を理解しないまま、さしあたって走行してしまうことは厳禁という点です。
客によりましては、車が走り始めることを求めるケースがあります。
しかしながら結局のところ、最終地点に着くまでに行ったり来たりして運賃が高くついたり、目標地点に到達することすらできなかったりといったトラブルが生じることもあります。
この他に、移動させながらカーナビ並びにスマートフォンを操作することはハイリスクです。
トラブルを回避するには、目的地を把握して走り始めることが重要となります。
タクシー運転手として業務につく場合、周りの地理について詳しいほど、何かにつけ有利といえるでしょう。
しかしながら、特に新人に関しては詳しくなくても仕方ないでしょう。
さらに、どれほど地域に精通している場合でも、把握していない目的地を客に指定されてしまう可能性は、ゼロではないです。
運転手として勤務し続ける場合は、地理について学習し、ツールを使いこなす努力が求められます。