タクシー運転手はゴールド免許じゃなくても大丈夫?
タクシー運転手は乗務をおこなう場合、日に250km前後の距離を運転するとされます。
少なくとも第二種の運転免許を取得見込みであることは採用において必須ですが、違反点数の有無についても必ず確認される事項となります。
免許証がゴールドでない場合については採用において何らかの不利益が生じ得るのかは気になるところです。
ゴールド免許であることは必須条件とはされない
結論から言えば、ゴールド免許でないことが採用の可否に直結するというものではありません。求人票においても、無事故無違反を必須条件としているようなケースは、ほぼ見られないと言えます。
違反の有無は警察によって認知される状況にあるかどうかで左右される要素もありますので、ブルー免許であっても基本的には安全な運転をおこなっているドライバーもおり、採用側はその点も良く見るような確認体制を整えています。むしろ実際の運転経験が少なく、いわゆるペーパーゴールドと呼ばれるような状況であればむしろ採用に不利になる場合すら考えられます。
また、8人乗りの車で乗務をおこなうケースにおいて、普段から運転している車両が軽自動車ばかりであるというようなケースについても、免許証の色に関わらず不利になる要素と言えるでしょう。免許証の色以上に重視される要素はさまざまに存在するものです。
免許の状況より重要なのは違反や事故の内容
ただし、タクシー運転手としての採用試験の際には、履歴書などとあわせて運転記録証明の提示を求められるケースがほとんどです。違反や事故が一定期間内にある場合、そこから読み取れる違反の傾向については、採用の可否に繋がる要素になると言えます。
一度の違反であっても、おおよそ安全運転に努める意思がないと考えられるようなケースは不利になるかもしれません。また軽微であっても同じような違反を繰り返しているようなケースについては、注意力不足と判断されて不利な要素になり得ることは考えられます。
あわせて、違反の内容については面接において口頭試問での確認が入ることが多いです。その内容が記録証明と明らかに異なるケースでは、人間性の面で疑いが生じて不採用に繋がることも考えられます。つまり、求められた証明を提出し真実を伝えることが採用においては重視されます。
プロとしての自覚を持つことの意味
タクシー運転手として採用された後には、一定期間ごとの研修なども準備されています。通常、運転手は研修や乗務の繰り返しによって、プロとして常に交通ルールを確実に厳守する姿勢を習得する流れになります。仮に採用時点では違反の履歴があったとしても、その後に無事故無違反を継続できる運転手であると判断されれば、採用に至る可能性は充分にあるものと言えます。
企業側としては採用後に違反や事故を起こされることが業務上の信用に直結することから、これまでの経歴よりも今後どういった運転ができそうかを重視した選考をおこなうのです。採用時に無事故無違反であることは過去のことであり、採用の可否の大きな決め手にまではむしろならないというのが一般的な見解であると言えます。
タクシー運転手の採用において、応募時点でゴールド免許であることは必須条件ではありません。重視されるのは乗務の開始後に確実な運転を継続できるか否かであり、ゴールド免許の場合は今後も確実に継続して更新できるような運転をしているのか、それに相応しい人間性を有している方がより重視されます。
過去の経歴としての運転記録証明の提出は必須ですが、関連する事項について真実を伝えたうえで、改めるべき点を改善に繋げられる方が、免許証の色以上に重要視されています。