タクシー運転手は深夜も働く?
タクシー運転手は、利用者の希望に応じたサービスをおこなうことが基本になっています。そのため時間を問わず求める人に合わせた勤務形態になります。
運転手を目指していたり検討されている方にとって労働時間や給料などは気になるポイントでしょう。どの様な仕事内容でどの様な勤務形態になるのでしょうか。
タクシー運転手の種類や業務内容
タクシーには大きく分けて法人と個人があります。法人は会社が保有する車で運転手は社員として働きます。この形態が求人数も多く、よく知られている運転手になります。
個人の場合は社員ではなく個人事業主になり、言わば独立して仕事している形になります。経済的にも時間的にも自由ですが、独立してこの運行業をおこなうには大きなハードルがあります。運転手の業務内容は共に同じで、人を希望する目的地に安全に運ぶ仕事です。そのため、一般的な会社に勤務する会社員とは大きく異なる形になります。
具体的には勤務時間内は基本的に外に出ており、事務所に戻ることはほとんどありません。出社してから待機場所に向かうか、流し営業をおこなうかの形になります。1日あたりの勤務時間は15時間程が平均で、会社によってはそれ以上になります。
当然ずっと仕事をしているわけではなく待機して休むこともできます。また拘束時間の長さから、1日勤務した翌日は休日というように勤務と休日を交互に繰り返す勤務形態になっています。
法人の場合は以上の様な働き方になりますが、個人の場合は自由であり、主に予約制にしている場合が多いです。これはタクシー乗り場で待機することが難しいという背景があるからです。
運転手に求められるスキルや資格
運転手は求人数が多い仕事ですが、誰でも簡単になれるものではありません。人を運ぶことは命を運ぶことになるので、普通免許だけではなれません。例外に代行運転の場合は普通免許で可能です。
こちらはタクシーを運転せず、お客の一般的な車を運転するからです。タクシー運転手になるためには、第二種免許が必要になります。この第二種免許を得るには道路交通法上の規定があり、普通車を運転できる第一種免許所得後3年以上経過していることが要件になります。
試験内容は運転技能と学科、そして適性検査によって構成されており教習所で学ぶことが可能です。取得してから就職活動する方もいますが、運行業会社の多くは入社時に第一種免許さえ持っていれば良いとしており、求人を出している際も第二種免許を持っていることを条件にしていません。
この第二種免許取得には10日程必要なので、入社してから取得でも問題ないからです。まずマナーなどの社内研修をしてからでないと独り立ちさせないので、すぐに必要と言うわけではないのです。必要なスキルは研修でほとんど得られますが、人と関わる仕事なので当然対人スキルも相応に必要と言えます。
また地域によってはタクシーセンターが実施する地理試験に合格することが必要なので、働く地域について調べておく必要はあります。
特殊な勤務体系なので深夜も働くことがある
希望するお客に合わせて営業しているので、当然24時間関係なく営業することになります。一般的な会社員とは大きく異なり、朝8時から夜中2時過ぎといった隔日勤務が運行業界では一般的です。
つまり深夜も働くことになりますが、翌日は1日休日になります。全ての時間働いているわけではなく、間に3時間程は休憩をはさみます。また待機中は休憩している様な状態になります。拘束時間は長いですが休息を長く取れる特徴はありますし、会社によっては昼間のみ営業していたりする場合もあり選択肢は広いです。
しかしタクシーが必要とされ、最も盛況になる時間帯はやはり夜間から深夜にかけてであり、終電後に活躍することが多いです。運転手の給料は歩合制でもあるので、ニーズの高い時間帯は外せないと考えている運転手や会社がほとんどです。
タクシー運転手は会社員とは異なり、1日の勤務時間は15時間以上がほとんどです。当然全ての時間働いているわけではなく、休息を取りやすいのですが、拘束時間が長いので翌日は休日となります。
また1ヶ月の乗車上限時間が法律で決められていますので、1ヶ月で17日程は休日になります。資格としては第二種免許が必要になりますが、取得は入社してからで問題ありません。求人欄にも第一種免許必須以外は特に必要ありません。
拘束時間は長く、8時から深夜の2時過ぎまでの勤務になりますので健康状態を考えた体制や法律が整備されています。